まだまだ残暑が厳しい今日この頃、夏バテなどしてないですか?
今日は、腎臓病(腎不全)についてお話したいと思います。
お家のペットちゃんにこんな症状はないですか?
・食欲がイマイチ、または食べない
・吐き戻しがある、または以前より回数が多い
・水を飲む量、回数が増えた
・おしっこの回数が増えた、量が多い、色が薄い
・痩せてきた
もしかしたらそれ、腎不全の兆候かもしれません(>_<;)
●腎不全とは
腎臓の機能が低下して、正常に働かなくなった状態。
そもそも、腎臓はネフロンという組織で構成されており、尿を作って老廃物を排出する、
体内環境を一定に保ったり、血圧の調整、赤血球を作ったり、骨を強くするなどの
役割を果たしている臓器です。
その腎臓を構成しているネフロンが傷ついたり、壊れたりすることによって、
残存している腎機能の数値が25%以下になると腎臓病の症状出てきます。
機能の数値が低下し続けることで腎不全という状態に陥ります。
加齢とともに腎臓の機能が低下して症状が出ることも多いですが
若い子でも急性腎不全を発症したり、別の疾患がもとで発症する場合もあります。
上記の様な症状がある場合には、検査をしてみるのも1つの手だと思います。
★腎不全は血液検査でわかります!
血液検査で腎臓の項目をみることで、腎臓の状態を把握することが出来ます。
BUN:尿素窒素。血液中の尿素に含まれる窒素の測定に。
この数値が高いと、体内に排泄されない毒素が溜まっていて気持ち悪い子がほとんどです。そのため嘔吐や、食欲不振につながります。
CRE:筋肉中のたんぱく質が分解されて出来る老廃物の1つ。本来は腎臓の糸球体というところでろ過され尿と共に排泄されるが、ろ過機能が低下していると血中に残ってしまい、数値が上昇します。糸球体濾過量が50%以下になると急速に数値が上昇します。
電解質(Na・K・CL):腎不全により脱水が進んだりすると、体のミネラルバランスが崩れてきます。崩れたバランスを点滴で補正する時にも重要な項目になります。
また、高齢の猫ちゃんの場合、甲状腺ホルモン疾患が一緒に絡んでいる場合もあります。
・年齢が高い
・1度も検査したことがない又は久しぶりの検査
という方は腎臓はもちろん、他の臓器のチェックや栄養素などのバランスを見るためにもトータル的に見る検査をお勧めします。
上記の甲状腺ホルモン疾患が疑わしくなる高齢の猫ちゃんは、一緒に甲状腺ホルモンの数値が確認できる検査をお勧めします。
詳しい検査内容や価格は、スタッフまでお気軽にどうぞ。
コメントをお書きください