★フィラリア症とは?
フィラリア症とは、
“蚊から感染する”病気で、犬糸状虫という
寄生虫が、主に心臓や肺の血管に寄生し、
心臓・肺・肝臓などの機能に障害が起こり、
最終的には死に至ることもある怖い感染症です。
★どうやって感染するの?
①蚊が感染犬を吸血
フィラリアに感染したわんちゃんの血を吸って、
その時にフィラリアの赤ちゃん (ミクロフィラリア)も一緒に
蚊が吸います。
↓
②蚊の体内で発育
蚊の体の中でフィラリアの赤ちゃんが成長。
↓
③感染
その蚊が違うわんちゃんを吸血する際にフィラリアがわんちゃんの
体内に入ります。そしてわんちゃんの体内でさらに成長し
3~5か月で心臓や肺動脈に寄生します。
★予防法は?
フィラリア症は、1か月に1回、予防薬を投与することで
感染を防ぐことができます。
予防薬を飲めば、”1か月フィラリアに感染しない”と思っている方も
多いですが、実は、これは間違いで、1か月に1回、投薬しているお薬は、
”体内に侵入したフィラリアの幼虫が、成虫になる前に退治することを
目的に服用する”駆虫薬になります。
予防薬の種類は?
予防薬には、錠剤・おやつタイプ
ノミダニも一緒に予防できる
オールインワンタイプなど
様々な種類をご準備しております。
犬ちゃんの好みや、オーナー様の
投薬のしやすさなど相談しながら
ピッタリのお薬をお選びいただけます。
★投薬前には検査を!
予防薬を投薬する前には、
フィラリアに感染していないか
検査が必要です!
フィラリアの成虫から生まれる
幼虫(ミクロフィラリア)が
大量に体の中にいることを
知らずに、予防薬を飲ませてしまうと、
一度に駆虫された大量のミクロフィラリアの
死骸が血管内で詰まり、最悪の場合、
犬ちゃんがショック症状を引き起こし、
亡くなってしまう 危険性があるためです。
★予防期間はいつからいつまで?
春になり、蚊の活動が活発になった1ヶ月後から服用を開始することで、
それまでに感染したフィラリアの幼虫を駆虫することが出来ます。
その後は、1か月に1回、定期的に予防薬を投薬することで
予防が可能です。
ですが、予防薬もばっちり準備OKでも、
しっかり投薬できていないと意味がありません。
予防していたはずなのに、なぜか翌シーズンにフィラリア感染!
ということになりかねません・・・
その予防失敗例を挙げてみました。
×予防失敗例×
1、途中で駆虫薬を飲ませ忘れた!
2、10月で駆虫薬を辞めた!
3、 お薬は投薬できたが、直後に下痢や嘔吐してしまった!
⇒せっかく飲んでもお薬が効く前に体から出てしまっては予防できません!
わんちゃんの体の中でフィラリアの幼虫がどんどん育ち、
結果来年の春には、フィラリア症に感染ということも…(ToT)/~~~
★最後の投薬が大事!
特に気を付けていただきたいのが、最後の投薬です!
予防時期=蚊の活動シーズンではなく、
蚊の活動開始1か月後から蚊の活動終了1か月後までが投薬期間になります。
(蚊の活動シーズンはこの地域ではおおよそ4月~10月下旬
または11月初め頃です。)
蚊の姿を見なくなってから1か月後の投薬が、
とても大切な投薬になります!!
1か月ずつ後ろにずれるのは、フィラリア薬は"予防"ではなく、
感染後に対処する"駆虫"だからです。
※今年は、暖冬だったため、3月下旬には蚊の発生報告も!
そのため、1か月後の4月から予防薬投与を始めたほうが確実 だったと
いうわけです。
そして、おそらく、今年の最後の蚊を見るのが10月下旬~11月上旬と
仮定すると最終投与は、蚊をみなくなった1ヶ月後なので
11月下旬~12月上旬までとなりますよね!
正しい知識を持って、今年もしっかりフィラリア予防を行いましょう!
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